髪の毛は毎日抜けていくものです。しかし、明らかに枕につく抜け毛が増えているようなら、薄毛になっていく危険性が懸念されます。 枕に大量の髪の毛がつくようであれば、一度クリニックで相談するほうが良いでしょう。

抜け毛が多いと感じる方は、まずは抜けた毛の状態を確認してみましょう。その際チェックするポイントは「毛根の形・色」「抜け毛の長さ・太さ」「抜け毛の本数」の3つです。 ひとつでも異常を感じる場合は、早めに医師に相談してください。

毛根の形・色：自然な脱毛の場合は、毛根が白っぽい色をしており、丸いふくらみがあるのが特徴です。 しかし、何らかの原因で脱毛が生じている場合は、全体的に色が白い・ベタベタしている、黒っぽい色をしている、先からしっぽのようなものが出ている、形が尖っている、くびれがないなどの状態がみられます。 抜け毛が生じたら、まずは毛根の形状をチェックするようにしましょう。

抜け毛の長さ・太さ：抜け毛が細い・短い・弱々しい場合には、髪の毛が十分に成長する前に脱毛している可能性があります。 自然な脱毛ではない場合があるため、抜け毛が生じたら長さや太さも確認するようにしてください。

抜け毛の本数：通常の生活を送っていても、1日に平均して100本程度は抜け毛が生じます。もし抜け毛の本数が200本を超える場合には、薄毛の前兆の可能性があるため注意が必要です。 排水溝に溜まる髪の毛・枕につく髪の毛・床に落ちている髪の毛が増えた場合には、抜け毛対策が必要でしょう。

ストレスは身体を老化させる活性酸素を生じさせ、毛根にも悪影響を及ぼします。 さらに、男性型脱毛症（AGA）の原因である、ジヒドロテストステロンを増加させるともいわれているため、過度なストレスは抜け毛につながると考えてよいでしょう。 しかし、男性の抜け毛の主な原因は遺伝のため、ストレスを解消したからといって、抜け毛が完全に改善されるとは言い切れません。

ダイエットによって摂取する栄養が減ってしまうと、髪の毛に十分な栄養が行き渡らなくなり、抜け毛の原因になってしまいます。 さらに、食事制限をはじめとするダイエット方法は、ストレスがたまりやすく、抜け毛が増える原因になるのです。 ダイエットをする場合は、短期間で急激な減量を目指すのではなく、時間をかけてゆっくりと体重を減らしていくようにしましょう。

中学生や高校生の男性で抜け毛が多い場合は、早めにクリニックを受診してください。 中学生や高校生といった10代の若い時期は、男性ホルモンのテストステロンが多く分泌されているため、AGAの原因であるジヒドロテストステロンが作られやすくなってしまうのです。 さらに、食生活の乱れや睡眠不足、学業やアルバイトによるストレスなど、中学生や高校生は薄毛につながる要素を数多く持っています。 しかし、何が原因で抜け毛が増えているかは自己判断が難しいため、早めに医師に相談し、適切な対処をするようにしましょう。

AGAでお悩みの患者様の中には、20代の方も多くいらっしゃいます。 AGAは適切な治療をすることで改善が見込まれる脱毛症のため、早めにクリニックを受診するようにしましょう。 なお、大切なことは「抜け毛が多いかもしれない」と思ったらすぐに医師に相談することです。 治療を開始するのが早ければ早いほど、高い治療効果が見込まれるため、抜け毛にお悩みの方は、すぐに薄毛治療専門のクリニックを受診してください。

自慰行為によって抜け毛が増える、薄毛になるといわれることが多いですが、これは誤った情報です。自慰行為と抜け毛は関係がなく、さらにセックスや性欲と抜け毛にも関係はありません。 このようにいわれるようになった原因として、男性ホルモンのテストステロンが挙げられます。自慰行為またはセックスにおいて、勃起前〜射精直前までテストステロン値は上昇し、射精時をピークに分泌量が減っていきます。 自慰行為と薄毛には、男性ホルモンの増加という共通点が存在するため、自慰行為によって抜け毛が増えるといった噂が広まっているのでしょう。 なお、薄毛はテストステロンが悪玉男性ホルモンのジヒドロテストステロンに変換されることで生じるため、テストステロン値が多いからといって薄毛につながるわけではありません。 そのため、自慰行為やセックスによって薄毛になると心配する必要はないでしょう。

秋や冬に抜け毛が増えると感じられる方は多くいらっしゃいます。 これは、夏の紫外線ダメージの蓄積をはじめ、湿度が下がることによる頭皮の乾燥、温度が下がることによる血流の悪化、夏に増えた皮脂が毛穴に詰まるなどの原因が考えられます。 秋冬は特に、頭皮の乾燥対策や頭皮マッサージによる血流改善、正しいシャンプーによる皮脂詰まりの除去などに力を入れましょう。

夏になると抜け毛が増える場合には、紫外線ダメージによる頭皮の炎症や、夏バテで食生活が乱れて栄養が髪の毛に行き届かないことなどが挙げられます。 春に比べて夏に抜け毛が増えた方は、紫外線対策や食生活の改善を心がけましょう。なお、改善が見込まれない場合には、早めにクリニックを受診することも重要です。

頭がかゆい・痛いといった場合には、頭皮に炎症が起きている可能性があります。頭皮をかきむしってしまうことで、物理的な刺激が加わり、髪の毛が抜けてしまうのです。 頭皮のかゆみや痛みなどは、乾燥によって引き起こされることが多いため、頭皮の乾燥対策はしっかりと行いましょう。

抜け毛を予防するためには、自分にあったシャンプーを使うことが重要です。市販のシャンプーでも問題ありませんが、洗浄力が強すぎるものは避けましょう。 皮脂を取り過ぎてしまい、乾燥を招く原因となります。洗浄力がマイルドなアミノ酸系のシャンプーを使用する、頭皮環境にあったシャンプーを選ぶなど、ご自身にぴったりのものを選んでください。

お一人おひとりの頭皮環境やお悩みによって、適したシャンプーは異なります。 そのため、一概におすすめのシャンプーはお答えできませんが、市販のシャンプーを購入されるのであれば、アミノ酸系の洗浄成分を使用したシャンプーを選びましょう。 アミノ酸系シャンプーは、頭皮や髪の毛に優しいため、頭皮環境を整えたい方におすすめです。

アミノ酸シャンプーを使用することで、直接的に抜け毛を改善することはありません。 しかし、頭皮や髪の毛に優しい洗浄成分のため、頭皮環境を整えることは可能です。 そのため、抜け毛や薄毛対策と並行して、アミノ酸シャンプーを使用するのがおすすめといえます。

1日に100本程度の抜け毛は正常の範囲内ですが、そのほとんどがシャンプー中やドライヤー中に起こります。 そのため、ドライヤーが原因で抜け毛が増えていると感じるのです。しかし、ドライヤーをすると抜け毛が増えるからといって、ドライヤーをしないのはおすすめできません。 自然乾燥させることで、頭皮の雑菌が繁殖し、頭皮環境が乱れてしまいます。さらに、髪の毛が痛む原因にもなり、結果的には抜け毛に繋がってしまうのです。 ドライヤーによる抜け毛が気になる場合は、しっかりとタオルドライする、ドライヤー前にブラッシングするなどしましょう。少しの工夫で、ドライヤーによる抜け毛を改善する効果が見込まれます。

マカを含むサプリメントを服用しても、抜け毛が生じることはありません。マカには、性欲を向上させる働きがあるため、男性ホルモンが増加し、抜け毛が増えると考えられているのです。 しかし、実際マカには男性ホルモンを増やす働きはなく、精力を高めたり精子の活動量を高めたりする効果しかありません。そのため、マカが入ったサプリメントを服用しても、抜け毛が増えることはないのでご安心ください。

プロテインを飲んだからといって、抜け毛が増えることはありません。このようにいわれるようになった原因として、プロテインと筋肉増強剤を混同している可能性があります。 筋肉増強剤は、一時的に男性ホルモンの分泌量を増やし、運動能力をアップさせるものです。男性ホルモンの分泌量が増えるため、抜け毛の原因となる悪玉男性ホルモンも増加すると考えられているのです。 そのため、筋肉増強剤を使用することによって、抜け毛が増えるといったことは可能性としてはありえます。しかし、プロテインと筋肉増強剤は別物のため、プロテインを飲んだからといって、抜け毛が増えるといった心配はありません。

抜け毛が増える原因には、様々なものがあります。頭皮の炎症なのか、遺伝が原因の脱毛症なのかは、診察してみないとわかりません。 髪の毛に関するお悩みであれば、薄毛治療専門のクリニックを受診するほうがよいでしょう。皮膚科では頭皮トラブルの対処はできますが、薄毛治療を専門的に行うことはできません。 抜け毛が増えてきたと感じたら、早めに毛髪の専門クリニックで相談しましょう。

病気が原因で抜け毛が増えることはあります。例えば、梅毒・膠原病（こうげんびょう）・鉄欠乏性貧血・甲状腺機能亢進症（バセドウ病）などが代表的な抜け毛の生じる病気です。 また、糖尿病やがんの治療薬の副作用として、抜け毛が生じる場合があります。しかし、抜け毛が増えたからといって、必ずしも病気というわけではありません。 他にも様々な原因が考えられるため、抜け毛が増えたと感じたら、まずは薄毛治療を専門に行なっているクリニックを受診しましょう。

抜け毛の予防・対策には、正しいシャンプー方法を実践する・栄養バランスの整った食事をする・お風呂で頭皮マッサージをするなどが挙げられます。 しかし、これらの予防・対策を行なったからといって、抜け毛が完全に治ることはありません。抜け毛や薄毛にお悩みの場合は、適切な治療を受けることが重要です。抜け毛の予防・対策は、薄毛治療とあわせて行うようにしましょう。

抜け毛予防には、アミノ酸・亜鉛・ビタミン（B2・B6・C）などの栄養素を摂取することが重要です。下記の食べ物をバランスよく取り入れましょう。 基本的には、バランスの良い食生活を送ることが、髪の毛にとっても良い影響を与えると考えられています。

• アミノ酸：肉類・魚介類・豆類・卵・乳製品
• 亜鉛：肉類・魚介類・豆類・乳製品・野菜・海藻
• ビタミン：肉類・魚介類・野菜

AGAが原因で抜け毛が生じている場合は、放置することで症状が進行してしまいます。 AGAは放っておけば治るといったことがない進行性の脱毛症のため、早い段階でクリニックを受診することが重要です。

AGA治療には、主にプロペシア錠・フィナステリド錠・ザガーロカプセル・ミノキシジルなどが使用されます。これらの治療薬を使用することで、古い髪の毛が抜け、新しい髪の毛に生え変わっていきます。 この生え変わりのタイミングで大量の抜け毛が生じるため、AGA治療薬の使用によって抜け毛が増えるといわれるのです。しかし、この抜け毛は初期脱毛といって、薬が効くことで起こる脱毛症状のため、心配はいりません。